講義中(p21)で「蛋白結合率が低下すれば薬物が体内を運搬されにくくなる?」と解説されていますが、蛋白結合率が低下すれば遊離型の薬物が増えますので、「薬効/副作用の増強」(特に脂溶性の抗精神病薬など)が薬物動態学的解釈だと思いますが、どうでしょうか?
血中タンパク量が低下しても吸収率は変わらず、血中に保持されにくくなるので分布容積はむしろ増加するイメージでした。
「蛋白結合率が低下すれば遊離型の薬物が増える」という着眼は一理あるのですが、モルヒネのようにもともと蛋白結合率が低い薬剤の場合、蛋白結合率が低下したところで(例えば50%になったところで)、遊離型濃度はほぼ変わらず、薬効にも影響は出ません。よって、一概には言い切れないです。
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