アドレナリン、ノルアドレナリンの使い分け

アナフィラキシーショックにおいてはアドレナリン、敗血症性ショックにおいてはノルアドレナリンと使い分ける理由を教えていただきたいです。

回答4件

  • 回答失礼致します。
    敗血症はwarm shockと言うくらいですから末梢血管が弛緩しています。このことから末梢血管を弛緩させるアドレナリンではなく、末梢血管を収縮させるノルアドレナリンを使って全身の血圧を保つのではないでしょうか?

    • アドレナリンもまた末梢血管を収縮させるのではないでしょうか?

  • あくまで個人的な理解ですが、私は下記のように覚えております。

    敗血症性ショックは、血管拡張が原因でwarm shockをきたします。血管外への漏出は少ないので、ノルアドレナリン のα作用により血管を収縮させることで血圧を上げます。

    それに対しアナフィラキシーは、1型アレルギーにより血管への漏出がメインとなります。その結果、喉頭浮腫などをきたします。血管外への漏出が多いので、アドレナリンのβ作用により心拍出量と心拍数を上げることで血圧を維持します。

    あくまで個人的な理解ですので、医学的に正しいかは定かでありません。

  • 初めまして.コメント失礼します.
    イヤーノートの,L:救急 よりアナフィラキシーショックの項からの引用です↓
    「アドレナリンは,cAMPを介してアナフィラキシー反応を抑制する(血圧を上げるためだけに投与するのではない!)」
    とあります.

    β2作用では気管支拡張が有名ですが,肥満細胞や好塩基球のcAMP産生を増加させヒスタミンの脱顆粒を抑制する作用もあるそうです.
    ノルアドレナリンではα作用がメインである一方,アナフィラキシーショックにおいては強力なβ作用を有するアドレナリンが第一選択となっているのではないでしょうか.
    .
    なお,循環器疾患などでβ遮断薬投与中のアナフィラキシーショックではアドレナリンのβ2作用が減弱してしまいます.
    こうした場合ではcAMPを介さず効果を発揮することができるグルカゴンが考慮されるそうです.
    †仙台市立病院医誌 35, 62- 65, 2015 https://hospital.city.sendai.jp/pdf/p062-065%2035.pdf
    次回以降のトピックとしてご参考までに.
    .
    以上,参考になりますと幸いです.

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  • 問題参照 113D18

    73歳の女性。ハチに顔面を刺され、意識がもうろうとなっているところを家族に発見され、救急車で搬入された。過去に一度ハチに刺されたことがある。JCS II-10。体温36.2℃。心拍数84/分、整。血圧80/50mmHg。呼吸数20/分。SpO2 99%(マスク4L/分酸素投与下)。全身に膨疹を認める。両側胸部でwheezesを聴取する。

    直ちに行う治療はどれか。

    • a β2刺激薬の吸入
    • b アドレナリンの筋注
    • c 硫酸アトロピンの筋注
    • d ノルアドレナリンの静注
    • e 副腎皮質ステロイドの静注
  • 関連トピック

    なし