解決済 104G55 07.循環器

『座っていても息苦しさを生じる』

問題文に、『座っていても息苦しさを生じる』とあり、講義内では、この記載に対し重力がかかり肺に水が溜まっていると仰っておりましたが、
練習問題の111C15ではうっ血性心不全に対して起座呼吸が見られるという解答でした。
これらは、左心不全(うっ血性心不全)では、軽症であれば起座呼吸が認められるが、重症になると『座っていても息苦しさを生じる』という理解で良いのでしょうか。

回答2件

  • はじめ先生
    >これらは、左心不全(うっ血性心不全)では、軽症であれば起座呼吸が認められるが、重症になると『座っていても息苦しさを生じる』という理解で良いのでしょうか。
    いいと思います。重症になると起坐呼吸による静脈還流量の減少でも代償がきかなくなりそうです。
    起坐呼吸のポジションが、COPDなど呼吸器疾患では前傾姿勢、心不全では背もたれにかかると言われます。
    https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/cadetto/practice/1touchoku/201009/516484_3.html
    前屈姿勢だと呼吸困難になる(bendopnea)という徴候も非代償性心不全ではみられるので、肺うっ血を解除させるための姿勢・所見は起坐呼吸だけでなく他にもいろいろありそうです。単純に肺や心臓の位置が高いほうがサイフォンの原理みたいに肺うっ血が下肢に分散して楽そうですが、実際はそうでもない(少しリクライニングが効いている方が楽)のが不思議なところですね。
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27427508/

    • 御回答頂き、ありがとうございます。
      とても勉強になりました!

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  • 問題参照 104G55

    72歳の男性。呼吸困難のため搬入された。1か月前から労作時の息切れを感じていた。1週前から就寝中に咳が出て息苦しくなり目が覚めることがあった。前日から座っていても息苦しさを生じるようになった。高血圧と心筋梗塞との既往がある。喫煙歴はない。診察時には苦悶様であり、咳と喘鳴とを認める。意識は清明。体温36.0℃。脈拍108/分、整。血圧170/104 mmHg。心尖部に2/6度の収縮期逆流性雑音を聴取し、両肺でcoarse cracklesを広範囲に聴取する。
    診断に有用な診察所見はどれか。3つ選べ
    • a 奇脈
    • b 頸静脈怒張
    • c 胸部の鼓音
    • d III音
    • e 浮腫
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