問題文に、『座っていても息苦しさを生じる』とあり、講義内では、この記載に対し重力がかかり肺に水が溜まっていると仰っておりましたが、
練習問題の111C15ではうっ血性心不全に対して起座呼吸が見られるという解答でした。
これらは、左心不全(うっ血性心不全)では、軽症であれば起座呼吸が認められるが、重症になると『座っていても息苦しさを生じる』という理解で良いのでしょうか。
はじめ先生
>これらは、左心不全(うっ血性心不全)では、軽症であれば起座呼吸が認められるが、重症になると『座っていても息苦しさを生じる』という理解で良いのでしょうか。
いいと思います。重症になると起坐呼吸による静脈還流量の減少でも代償がきかなくなりそうです。
起坐呼吸のポジションが、COPDなど呼吸器疾患では前傾姿勢、心不全では背もたれにかかると言われます。
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/cadetto/practice/1touchoku/201009/516484_3.html
前屈姿勢だと呼吸困難になる(bendopnea)という徴候も非代償性心不全ではみられるので、肺うっ血を解除させるための姿勢・所見は起坐呼吸だけでなく他にもいろいろありそうです。単純に肺や心臓の位置が高いほうがサイフォンの原理みたいに肺うっ血が下肢に分散して楽そうですが、実際はそうでもない(少しリクライニングが効いている方が楽)のが不思議なところですね。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27427508/
ログインするとコメントを投稿することができます。