解決済 103G68 01.腎 27.基礎医学

りょうさん

なぜ、補正Ca値を出すのか？

低Albの時に、Caを補正する意味を教えて下さい。2つの説明があり、混乱しています。

①103G68にもありますが、例えば、測定したCaが10 mg/dL、Albが4 g/dLとします。学校で「Caは半分がAlbと結合、もう半分は生理活性をもつイオン化Ca。身体に重要なのはイオン化Caである。」と習いました。よって、Albと結合のCaが5 mg/dLであり、イオン化Caが5 mg/dLというのは分かります。

しかし、もしCa7 mg/dL、Alb1 g/dLとします。この場合Albと結合のCaが3.5mg/dLであり、イオン化Caが3.5 mg/dLであり、実際の身体の中の分画がこの数値のため、「Caを補正すると、基準値内。低Ca血症ではない。」と言われるのが分かりません。測定したCaは7 mg/dLであり、イオン化Caも3.5 mg/dLしかないので、明らかに低Ca血症だと思いました。また実際のAlbは1 g/dLしかないのであり、補正して増えたCaはどこから出てきたのでしょうか。

②例えば、測定したCaが10 mg/dL、Albが4 g/dLとします。もう一つの説明では「Albは1 g/dLでCa1 mg/dLと結合する」でした。よって、Albと結合のCaが4mg/dLであり、イオン化Caが6 mg/dLです。

しかし、もしCa7 mg/dL、Alb1 g/dLとします。その場合Albと結合のCaが1mg/dLであり、イオン化Caが6 mg/dLです。よって、低Ca血症ではないと思ったのです。しかし「低Albのため、Caを補正する」と言われています。実際のAlbは1 g/dLしかないのであり、補正して増えたCaはどこから出てきたのでしょうか。

つまり、「低Albの時、実際に無いCaを補正して基準値内だから、大丈夫」と言われる意味が分からないのです。

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2019-01-12 17:15 編集済

回答4件

• 

  papi

  予想ですが、アルブミンが不足しているときは重要なイオン化Caが相対的に多くなっているのではないでしょうか。
  なので、おっしゃっているような低Albのときは3.5, 3.5ではなく、6,1に近いと思います。

  検査値の見方としては、おそらく直接的にイオン化Caを評価できないので、総Caの値を見ることで実際に見たいイオン化Caを間接的に評価しているのだと思います。上記のような状況のときは、アルブミンのせいでイオン化Caがどれくらいか評価できないので、アルブミン補正をして、もしアルブミンが正常であれば総Caの値はどうなるのか、を算出することで、実際にみたいイオン化Caの値を評価しているのではないか、と予想しました。

  • 

    りょうさん

    回答ありがとうございます。しかし、いまだにいまいち納得できておりません。
    「もしアルブミンが正常であれば総Caの値はどうなるのか、を算出することで、実際にみたいイオン化Caの値を評価しているのではないか、」ですが、より分かりやすい回答はできますでしょうか。

    納得できていない点は「もしアルブミンが正常の場合に、実際にみたいイオン化Caの値を評価する」のはいいのですが、「実際に見たいイオン化Ca値」が基準値範囲でも、実際のアルブミンは1g/dLしかないのであれば、残りのアルブミンと結合しているCaはどこへ消えたのでしょうか？

    自分でも混乱しており、文意が分かりにくければ、ご連絡下さい。

    NO. 2 2019-01-21 23:00

• 

  tempRz

  補正カルシウムのお話ですが、カルシウムが7なら正常より低いのでカルシウムを増やしてるだけではないんですかねぇ？たしかに混乱してしまいますねぇ

  低アルブミン時に相対的にイオン化カルシウムが増えますが、絶対値としてカルシウムが低い(例示してくださってる7とかだと)のでカルシウムの補正をしてるんだと思ってました。

  なぜアルブミンの補正をしないかですが。アルブミン製剤の投与の基準はかなり低くならないと出さないみたいですし、まずは原因疾患を対処することの方がが多いと理解しました。

• 

  オカロン

  Caの補正値というのは遊離Ca値に着目した際の「目安」です。
  血中Caのうちの多くがAlbとの結合に費やされています。
  Alb低下時はAlbに割かれているCaが少ないので、血中Caの値の低さの割には遊離Caが多く、
  低Ca症状をきたしません。
  つまり、「Albが多くて、Caが多い人」と「Albが少なくて、Caも少ない人」は、遊離Ca量的には同等です。
  その基準でCa値を評価しなおしたものが補正Caです。
  したがって、この数値自体に物理的意味はありません。

  公衆衛生の年齢調整の考え方とやや近いです

• 問題参照 103G68

  血液生化学検査の結果を示す。
  血糖320mg/dL、総蛋白5.5g/dL、アルブミン2.9g/dL、Na 128mEq/L、K 3.2mEq/L、Cl 101mEq/L、Ca 7.3mg/dL。
  補正カルシウム濃度を求めよ。
  解答：□.□ mg/dL
  （解答欄には単位を除いた数値を半角で入力）

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