お世話になっております。
本問では、病理像より、多発性骨髄腫は尿細管が障害されるとのことです。一方で、多発性骨髄腫の予後指標の説明では、糸球体が障害されるので、血中β2ミクログロブリン高値が予後不良を示す、との説明がありました。
MMが腎障害をきたすのは有名ですが、結局、腎の中の糸球体が障害されるのでしょうか。尿細管が障害されるのでしょうか。
よろしくお願いします
こんちには
AKIRA100さんがいう「糸球体が障害されるので、血中β2ミクログロブリン高値」の記載はどちらからですか?
fanconi症候群の原因にMMがあることも考えるとMMによる腎障害は近位尿細管の障害によるかなと思います。
質問拝見し興味を持ったので自分なりに調べてみたところ、MMでは間質性の障害のパターンと糸球体の障害のパターンどちらもあるようです。ただ有名なのは間質性の方で、糸球体の方は多発性骨髄腫に伴うアミロイドーシスが原因であることが多いそうです。β2-MGが上がる理由は腎障害によることもあると思いますが、元々β2-MGは、赤血球を除く全ての細胞に発現していて特にリンパ球に多いそうで、形質細胞が腫瘍化するMMでβ2-MGが上がる理由はおそらくこれによる影響が大きい思います。
いずれにせよ、問題を解く上では尿試験紙法で尿蛋白陰性なのにも関わらず蓄尿検査では異常高値を示していること、免疫グロブリンが抑制されていることなどからMMを考えるという流れになり病理所見は参考程度でよいと思います。
メモ:
ベンスジョーンズ蛋白など免疫グロブリンの構成要素が近位尿細管で再吸収される際に近位尿細管を障害し(2型RTA)、過剰な分が物理的に閉塞するのは遠位尿細管が多いそうなので病理像などは今回のように遠位尿細管につまったようなのが示されることが多いのかも
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