106A43では間質性腎炎ですが尿蛋白が2+になっています。
教科書では尿細管、間質の障害はタンパクのバリアに関係しないので尿蛋白は出ない、と書いてありました。
106A43ではなぜ尿蛋白がでているのでしょうか?教えてください。
β2-ミクログロブリンはタンパク質なので、尿タンパクとして検出されます。
3枚目が蛋白尿にたいしてのフローチャートになっているので参考にしていただければ幸いです。
https://www.jslm.org/books/guideline/05_06/077.pdf
尿細管上皮細胞は、尿中の蛋白質の再吸収に関わっているようです(なので、尿細管障害では再吸収が十分にできなくて、尿中蛋白が増えちゃうかも)。くわえて、激しい尿細管間質性腎炎では、障害された尿細管上皮細胞そのものが、尿蛋白の原因になりそうです。ネフローゼ症候群になることは極めて稀ですが、1+から2+くらいの定性陽性は、尿細管間質性腎炎の尿所見として矛盾しないかもしれません、、、
ログインするとコメントを投稿することができます。