解決済 106A43 01.腎

間質性腎炎で尿蛋白は出るのか?

106A43では間質性腎炎ですが尿蛋白が2+になっています。
教科書では尿細管、間質の障害はタンパクのバリアに関係しないので尿蛋白は出ない、と書いてありました。
106A43ではなぜ尿蛋白がでているのでしょうか?教えてください。

回答2件

  • 尿細管上皮細胞は、尿中の蛋白質の再吸収に関わっているようです(なので、尿細管障害では再吸収が十分にできなくて、尿中蛋白が増えちゃうかも)。くわえて、激しい尿細管間質性腎炎では、障害された尿細管上皮細胞そのものが、尿蛋白の原因になりそうです。ネフローゼ症候群になることは極めて稀ですが、1+から2+くらいの定性陽性は、尿細管間質性腎炎の尿所見として矛盾しないかもしれません、、、

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  • 問題参照 106A43

    42歳の女性。1か月前からの全身倦怠感と高血圧とを主訴に来院した。36歳時にうつ病との診断で抗不安薬と抗うつ薬とを処方され、継続して服用していた。1年前からめまいがあり、友人の勧めで様々なサプリメントや漢方薬を服用していたという。3か月前の健康診断では、血圧124/74mmHg、尿蛋白(-)、尿潜血(-)、クレアチニン0.8mg/dLであった。身長158cm、体重52kg。体温36.2℃。脈拍96/分、整。血圧162/102mmHg。呼吸数16/分。眼瞼結膜は蒼白である。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟である。下腿に浮腫を認めない。尿所見:蛋白2+、潜血3+。血液所見:赤血球241万、Hb 7.0g/dL、Ht 21%、白血球7,000、血小板21万。血液生化学所見:総蛋白6.2g/dL、アルブミン2.9g/dL、尿素窒素46mg/dL、クレアチニン6.9mg/dL、尿酸6.1mg/dL、Na 135mEq/L、K 4.5mEq/L、Cl 102mEq/L。CRP 0.5mg/dL。腎生検のPAS染色標本を別に示す。
    この患者の検査所見として考えられるのはどれか。
    • a 抗核抗体陽性
    • b MPO-ANCA陽性
    • c 代謝性アルカローシス
    • d 血中クリオグロブリン陽性
    • e 尿中β2-ミクログロブリン高値
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