解決済 104I50 08.消化管

腸間膜動脈閉塞症の腹部造影CTの見方

ほずみ先生の授業で、SMAが大動脈から分枝したところで閉塞してるとCTから判断されてましたが、「CTはスライスの画像のため画像上では途切れてみえる」わけではなく閉塞してると判断できる理由が私にはわかりませんでした。
正常像をネットで探して比較してみようと検索したところ、画像みつからなかったため、この場で質問させていただきます。
どなたか御教授願います。よろしくお願い致します。

回答1件

  • 途切れているとすれば、血栓で詰まっている部位はさらに低吸収になります。
    個人的には脈管の走行を追うことができており、そこが突然低吸収域になっていることからも閉塞していると判断できるかと思います。
    また、症候論の話になってしまいますが、Criticalな疾患とCommonな疾患を症候から考えるようにすると、画像からCriticalなものを除外するように目がいきやすいと思います。
    今回のように腹痛では、AAA切迫破裂SMA塞栓異所性妊娠破裂肝破裂などがあると思います。これらのCriticalなものを除外するように画像を見ると、見えてくるのではないかと思います。
    画像からだけではなく、Afがあるため塞栓症の素因もあることからSMA塞栓を除外したいと総合的に考えることが大切かと思います。

    正常画像についてですが、もしBSLがはじまっているのであれば、病棟のカルテでSMAに異常がない方の腹部造影CT(または胸腹部造影CT)をチェックされるとよいかと思います。病棟で異常だけではなく正常の所見についても学ぶことはBSLで自主的にできる勉強の1つかと思います。
    BSLが始まっていないのであれば次を参考にしていただくと良いかもしれません。
    解離がありますが、解離腔を除けば正常像に近いかと思います。
    http://journal.jsgs.or.jp/pdf/041081619.pdf

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  • 問題参照 104I50

    72歳の女性。持続性の強い腹痛を主訴に来院した。6時間前に腹痛が突然出現し、徐々に増強した。表情は苦悶様である。体温37.0℃。呼吸数20/分。脈拍112/分、不整。血圧90/60mmHg。腹部は平坦、軟で、全体に圧痛を認める。血液所見:赤血球480万、Hb 14.8g/dL、Ht 47%、白血球18,700、血小板22万。血液生化学所見:尿素窒素41mg/dL、クレアチニン1.5mg/dL、Na 135mEq/L、K 4.0mEq/L、Cl 97mEq/L。CRP 1.5mg/dL。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH 7.41、PaO2 79Torr、PaCO2 29Torr、HCO3 18mEq/L、BE -5.4mEq/L。腹部造影CTを別に示す。
    対応として適切なのはどれか。
    • a 副腎皮質ステロイド投与
    • b 経肛門的イレウス管挿入
    • c 動脈内ステント留置術
    • d 経カテーテル的動脈塞栓術〈TAE〉
    • e 緊急開腹手術
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