解決済 101B76 17.泌尿器科

尿失禁

抗ヒスタミン薬には抗コリン作用があり、排尿筋抑制作用で尿閉を悪化させると理解していますが、これによる膀胱内圧上昇で溢流性尿失禁をきたすことは考えられないのでしょうか。ご意見、ご指導いただけると幸いです。

回答2件

  • 仰る通り、抗ヒスタミン薬や抗コリン薬の排尿筋収縮抑制作用のため、尿の排出困難~膀胱内圧上昇~溢流性尿失禁というシナリオは考えられます。
    ※『EBMに基づく尿失禁診療ガイドライン』にも明記されています。(http://minds.jcqhc.or.jp/n/med/4/med0015/G0000039/0038)

    しかし、抗ヒスタミン薬によって溢流性尿失禁に至るまでには、(尿失禁とは逆の概念である)尿閉のフェーズがあるはずです。
    よって、本問が意図している尿失禁の直接的な原因にはあたらないと思います。

    • しょうたさん、わざわざガイドラインまで示してくださりありがとうございます。
      抗ヒスタミン薬は溢流性尿失禁の直接的な原因とならず、尿閉という 1step をはさんでいるからだという説明に納得しました。
      1step はさんで導けられる選択肢は正答にならないという国試でよく見受けられるパターンということですね。
      教えてくださりありがとうございます。

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