抗ヒスタミン薬には抗コリン作用があり、排尿筋抑制作用で尿閉を悪化させると理解していますが、これによる膀胱内圧上昇で溢流性尿失禁をきたすことは考えられないのでしょうか。ご意見、ご指導いただけると幸いです。
仰る通り、抗ヒスタミン薬や抗コリン薬の排尿筋収縮抑制作用のため、尿の排出困難~膀胱内圧上昇~溢流性尿失禁というシナリオは考えられます。
※『EBMに基づく尿失禁診療ガイドライン』にも明記されています。(http://minds.jcqhc.or.jp/n/med/4/med0015/G0000039/0038)
しかし、抗ヒスタミン薬によって溢流性尿失禁に至るまでには、(尿失禁とは逆の概念である)尿閉のフェーズがあるはずです。
よって、本問が意図している尿失禁の直接的な原因にはあたらないと思います。
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