2ヶ月前からの咳嗽、喀痰や発熱より、癌も鑑別に入ると考えたのですが、本症例ではなぜ癌を否定することができるのでしょうか。
結核が空気感染をすることから、感染拡大を防ぐため、結核をまず疑っているのでしょうか。
loroさん
>結核が空気感染をすることから、感染拡大を防ぐため、結核をまず疑っているのでしょうか。
その通りですね
診断と感染対策は別だからです。この問題で提示されている情報ではもちろん癌も否定はできませんが、結核の可能性がある程度高ければ診断を付ける前にまずは感染対策を走らせるべきです。
参考
AMR臨床リファレンスセンター 発熱と皮疹 (国際感染症センター 忽那医師)
https://amrlearning.ncgm.go.jp/moodle/mod/resource/view.php?id=99
風疹は飛沫感染、麻疹は空気感染ですが、実臨床では皮疹がまぎらわしいこともあるので、「麻疹の可能性が10%でもあれば(最終診断が風疹になるにしても)空気感染対策する」という旨のTipsが提示されています。
ちなみにAMRのアクションプランは今年で終わりますが、去年の国試でテーマになってたり(114F3)興味ある方は見てみると面白いと思います(しかもタダ)。
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