※トピックを立てるのは初めてで、不案内につき本来の用途と外れていたら大変申し訳ございません。
「2020あたらしい公衆衛生」を受講している際、Chapter1の練習問題にて表記の問題と遭遇したのですが、
先生よりご説明いただいた方法とは別個に、定義に従った解答が可能ではないかと思いこちらで共有させていただく次第です。
結論から申し上げますと、能動喫煙により増加したと考えられる肺癌の罹患数というのは「寄与危険度」のことを指しているのではないかと考えております。
本質的には先生の解答と同様のことを言っているに過ぎないと思われるものの、「相対危険度」を肺癌へのなりやすさ・確率とその場で読み替えることは個人的にやや難しく感じました。
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この地域の喫煙者の数をxとする。この地域の喫煙率は20%であることから、非喫煙者の数は4xとなる。
肺癌に罹患した800名のうち、喫煙者かつ肺癌になった人数をa、非喫煙者かつ肺癌になった人数をcとする。
相対危険度 RR は4であることから、Ie=a/x Io=c/4x として、
RR
= le/Io
= (a/x)/(c/4x)
= 4
a/c = 1 かつ a + c = 800 より、a = c = 400 (✳︎)
ここで、寄与危険度 AR を求めると
AR
= Ie - Io
= a/x - c/4x
= 400/x - 400/4x ( ∵ ✳︎ )
= 300/x
ここで導かれた寄与危険度の解釈としては、喫煙群では喫煙のためにx人あたり300人が余剰に肺癌に罹患している(=喫煙群では喫煙がなければx人あたり300人の肺癌を防ぐことができた)ということである。
今回喫煙者の人数はx人であるから、そのまま300人が答えとなる。
別解を教えていただき、ありがとうございます!
まさしくそのとおりなのですが、(あくまで個人的な意見を言うと、)
>能動喫煙により増加したと考えられる肺癌の罹患数というのは「寄与危険度」のことを指しているのではないか
↑この読み替えが難しいと思うのです。
「つまりはこういうこと」と言えた時点で、もうその方はこのChapterのほとんどの計算問題をマスターされている上級者だと思います。『あたらしいシリーズ』は初学者にも分かりやすく伝えることを趣旨としていますから、講義内では数学的に解きました。
いずれにせよ、たくさんの解法を知っていることは本番での検算にもつながりますので、助かりました。感謝します!
「相対危険度」「寄与危険度」「人口寄与危険度」「人口寄与危険割合」
の算出方法については講義資料内に述べられていますが、確かに、各々が具体的にどのような意味合いを持つのかまで理解するのは数学的に解くより却って難解かもしれませんね。。。
『あたらしいシリーズ』の趣旨にそぐわないコメントを付してしまい失礼いたしました...m(__)m
念のため参照したサイトを載せておきますので、
もし興味持たれた方がいらっしゃればご高覧ください。
相対危険(度) https://jeaweb.jp/glossary/glossary017.html
寄与危険(度)と寄与危険(度)割合 https://jeaweb.jp/glossary/glossary018.html
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ある地域における住民の肺癌罹患数は1年間に800名であり、この地域の住民の喫煙率は20%である。喫煙による肺癌罹患の相対危険度は4倍である。
この地域の住民において能動喫煙により増加したと考えられる肺癌の罹患数はどれか。