解決済 115C62 05.感染症

115回Update 「⑩敗血症下の抗菌薬選択」について

毎度お世話になっております。
今回購入した115回Update講座の当該部位において、MSSAに対してペニシリンGが有効という説明がありました。

近年のMSSAの多くはペニシリナーゼをもっており、βラクタマーゼ配合のペニシリン系抗菌薬でないと無効になる場合があるとのことです。
そのためMSSAが予想されるときはアンピシリン・スルバクタムのような抗菌薬を投与すると当方学習しております。
この件についての公式での解答をお待ちしております。

【参考サイト】
https://hospinfo.tokyo-med.ac.jp/shinryo/kansen/data/luncheon_20160427.pdf
プライマリーケアのためのワンポイントレクチャー 2016年4月27日(水)@東京医科大学病院 抗菌薬①
https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00060242.pdf
注射用ペニシリンGカリウム20万単位・100万単位 添付文書

回答1件

  • いかなる菌種に対して抗菌薬を使うときであっても耐性菌は意識する必要があり、講義でも「MSSA全例にペニシリンGが有効」とは発言していません。
     
    MSSAであってもペニシリンGが有効なものと無効なものがある以上、培養結果が出ていない段階ではより盤石なものを使っておくべきで、結局は講義内で説明したのと同じ考え方になります。
     
    本問の選択肢に「アンピシリン・スルバクタム合剤」が入っていたら、ご指摘の内容も解説で言及する必要があるでしょうが、今回は含まれていませんので、そこまで踏み込む必要性は解説としては乏しいかな、と判断しました。
    それよりも、44.8%もの受験生が試験当日に「ペニシリンG」を選んでしまった、という点について思考プロセスの分析と補正、再発防止の指南をする方が講義としては優先度が高いはずです。
     
    まとめると、投稿いただいた内容はごもっともなのですが、本問のポイント(ないし習得すべきエッセンス)ではないため講義内では特に言及していません。

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  • 問題参照 115C62

    2セットの血液培養を採取したところ、2セットとも培養陽性となった。培養ボトル内容液のGram染色標本を別に示す。

    この微生物の同定および薬剤感受性試験の結果を待つ間に投与を開始しておくべき抗菌薬はどれか。

    • a クラリスロマイシン
    • b バンコマイシン
    • c ペニシリンG
    • d メロペネム
    • e レボフロキサシン
  • 関連トピック

    なし