選択肢a尿検査についての解説で「喫煙歴があり、膀胱癌など尿路系の悪性腫瘍を除外するのに有用。」とありますが、
私はこの問題で尿検査を行う必要性を感じませんでした。
今回の主訴は尿閉と下腹部痛であって、前立性肥大症を第一に考えてその検査だけを行えばよく、
また、尿閉と下腹部痛という症候は尿路系の癌によく見られるものでもないので
ここであえて尿路系の癌を鑑別にあげる必要性を感じないのですが、どういう意図なんでしょうか?
病歴からは明らかに前立腺肥大症を疑えっていう感じですが、この問題文からだけだとまだ腹部超音波検査も行っておらず、尿閉か無尿かすら確定できないので尿検査でNaなど調べることで腎不全の鑑別などに有用なんじゃないでしょうか。(選択肢cの血液検査も合わせて)
尿閉は前立腺癌や膀胱癌などでも起こりえます。鑑別診断の3Cを病歴を踏まえて考えるとこれらはcommonではないかもしれませんが、criticalなので鑑別に挙げる必要があると考えます。特に本症例では総合感冒薬服用前から排尿困難を認めているので。
また、尿閉により尿路感染症や膀胱結石を合併している可能性もあり、それらを判断するためにも尿検査は有用であると考えます。
OSUKAさん、さんださん ありがとうございます。
まだ納得しがたい気もしますが、
尿検査は腎不全も意識していること
膀胱癌で尿閉もありうるということ
覚えておきます、
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