解決済 107C28 17.泌尿器科

尿路系の癌を疑う必要性あるか…?

選択肢a尿検査についての解説で「喫煙歴があり、膀胱癌など尿路系の悪性腫瘍を除外するのに有用。」とありますが、
私はこの問題で尿検査を行う必要性を感じませんでした。

今回の主訴は尿閉と下腹部痛であって、前立性肥大症を第一に考えてその検査だけを行えばよく、
また、尿閉と下腹部痛という症候は尿路系の癌によく見られるものでもないので
ここであえて尿路系の癌を鑑別にあげる必要性を感じないのですが、どういう意図なんでしょうか?

回答3件

  • 病歴からは明らかに前立腺肥大症を疑えっていう感じですが、この問題文からだけだとまだ腹部超音波検査も行っておらず、尿閉か無尿かすら確定できないので尿検査でNaなど調べることで腎不全の鑑別などに有用なんじゃないでしょうか。(選択肢cの血液検査も合わせて)

  • 尿閉は前立腺癌や膀胱癌などでも起こりえます。鑑別診断の3Cを病歴を踏まえて考えるとこれらはcommonではないかもしれませんが、criticalなので鑑別に挙げる必要があると考えます。特に本症例では総合感冒薬服用前から排尿困難を認めているので。

    また、尿閉により尿路感染症や膀胱結石を合併している可能性もあり、それらを判断するためにも尿検査は有用であると考えます。

  • OSUKAさん、さんださん ありがとうございます。
    まだ納得しがたい気もしますが、

    尿検査は腎不全も意識していること
    膀胱癌で尿閉もありうるということ
    覚えておきます、

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  • 問題参照 107C28

    次の文を読み、29、29の問いに答えよ。
    84歳の男性。尿閉と下腹部痛とを主訴に来院した。
    現病歴:以前から尿意を催しても排尿に時間がかかることを自覚していた。2、3日前から鼻水と咳とがあり、昨日の朝から市販の総合感冒薬を服用した。その後さらに尿が出にくくなった。今朝はほとんど尿が出ず、下腹部痛も自覚したため受診した。
    既往歴:特記すべきことはない。
    生活歴:喫煙は20本/日を60年間。
    家族歴:特記すべきことはない。
    現 症:意識は清明。体温36.4℃。脈拍76/分、整。血圧158/78mmHg。呼吸数14/分。SpO2 97%(room air)。頭頸部と胸部とに異常を認めない。腹部は下腹部が膨隆しており、やや硬い。軽度の圧痛がある。
    現時点で実施する必要がないのはどれか。
    • a 尿検査
    • b 直腸指診
    • c 血液検査
    • d 腹部造影CT
    • e 腹部超音波検査
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