112D70について質問させてください。
本問は若年男性の咽頭痛および全身の皮疹、異型リンパ球、また白苔を伴う扁桃炎から伝染性単核球症を診断させるものです。
私は「3週間前に咽頭痛と微熱が出現し、その後咽頭痛が増悪するとともに全身に皮疹が出現してきた」という記載を「麻疹の二峰目の発熱に伴う発疹」と考え、また「白苔を伴う扁桃の発赤」を「麻疹のKoplik斑(頬粘膜白色病変)」と解釈してしまい、解けませんでした。
本問で麻疹を除外するには、「咽頭痛を主訴としていることが麻疹に典型的でない」「白苔はKoplic斑とは異なる」と考えればよいのでしょうか。
koplik斑は直径1mm程度で小さいつぶつぶ(白斑)が頬の粘膜にプチプチ出ている印象ですが、白苔はそれよりもう少し大きく、また擦るとぽろっと取れるというイメージで覚えていました。国試的には、白苔というキーワードでは伝染性単核球症かカンジダ、溶連菌などで多く出題されているようです。小児ですが、106A45でIM(すみません略語表記を訂正しました)の咽頭画像がありますのでご覧ください。
ちなみに私が初めて本問を解いた時は、異形リンパ球の出現というキーワードで伝染性単核球症を疑いました。参考になると幸いです。
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23歳の男性。咽頭痛と全身の皮疹とを主訴に来院した。3週間前に咽頭痛と微熱が出現し、その後咽頭痛が増悪するとともに全身に皮疹が出現してきたという。体温37.2℃。全身にびまん性の紅斑を認める。眼瞼結膜に貧血を認めない。白苔を伴う扁桃の発赤と腫大とを認める。頸部リンパ節を触知する。血液所見:赤血球441万、Hb 13.7g/dL、Ht 42%、白血球12,800(桿状核好中球12%、分葉核好中球30%、好酸球1%、好塩基球1%、単球8%、リンパ球40%、異型リンパ球8%)、血小板28万。血液生化学所見:総蛋白7.9g/dL、AST 78U/L、ALT 84U/L、LD 365U/L(基準176〜353)、ALP 240U/L(基準115〜359)、γ-GTP 27U/L(基準8〜50)。咽頭ぬぐい液のA群β溶連菌迅速検査は陰性。体幹部の写真を別に示す。
この疾患について正しいのはどれか。2つ選べ。