この問題では患者の状態が安定しているので、
方針としてドレーン刺入部を縫合することは理解できるのですが、
いきなり縫合するのでしょうか?
ドレーン抜去部位が布団等と接触して胸腔内ないし、抜去した穴の部分が不潔になっている可能性があり、縫合前に生食等で洗浄した方が良いのではと考えてしまいます…
感染巣をすぐ閉鎖することは禁忌になりうるので、この問題ですぐ縫合することに違和感があります。
学生です。素人知識で恐縮ですが、自身が自然気胸でドレーン挿入された際に、途中で抜去しかかって閉創された経験があるので、コメント記入しました。
まず、この症例では夜間にドレーンが抜去されていたということから、創部の汚染はあっても、感染巣(膿が出たりとか)には至っていないのではないかと思います。選択肢dのように創部に異物を突っ込んでぐりぐりすれば、胸腔内が汚染されますが、ドレーン挿入部は数cmの切開創なので、縫合時の表皮の消毒のみで十分清潔になるのではないかと思いました。
質問者さんが仰るような生食での洗浄は開放骨折などでデブリが必要な時に行うものだと思うので、今回は傷のサイズ、汚染の可能性的に必要ないのではないかと思います。
実際、自分がドレーン抜去された時にも消毒と縫合のみで特に抗菌薬も処方されませんでした。ただ、抜けかけていたことに慌てた先生が麻酔なしで処置をしようとしてめちゃくちゃ痛かったことを今でも覚えているので、皆さん抜去時にも麻酔はしてあげてくださいね。
乱文蛇足失礼いたしました。
実際に経験されたとのことで、すごく納得できました。
内容もとても興味深かったです。
詳しく説明してくださりありがとうございます!
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78歳の男性。4日前に肺癌のため右上葉切除術およびリンパ節郭清術を受けて入院中である。術後経過は順調だが、胸腔ドレーンはわずかな空気漏れがあり排液はやや血性のため留置している。昨日からせん妄症状がみられている。本日午後9時に患者は就寝していたが、2時間後には覚醒しており胸腔ドレーンが抜けていた。呼吸音に変化はみられず、直ちに胸部エックス線撮影を行ったが、日中に撮影した画像と比較して変化はみられない。SpO2 99%(鼻カニューラ2L/分 酸素投与下)であり、胸腔ドレーン抜去前と比較して低下はみられない。
行うべき処置はどれか。