解決済 102B54 17.泌尿器科

尿意切迫感を伴う糖尿病性溢流性尿失禁?

現病歴の「2年前から就寝後に2回トイレに行くようになった」との記述につきまして、質問させてください。

この患者は「1ヶ月前から気が付かないうちに尿失禁をきたしている」ことや、糖尿病患者であることから神経因性膀胱による溢流性尿失禁が疑われるわけですが、ここだけ見ると「就寝後に2回トイレに行く」行動とは矛盾があるように思います。
これは、「2年前の時点では併存している前立腺肥大の影響の方が大きく、尿意切迫感を感じていたが、1ヶ月前からは末梢神経障害の影響が色濃くなり始めたため、尿意切迫感を感じにくくなった」という理解で良いのでしょうか?
仮にこうだとしても、1ヶ月前からは就寝後に2回トイレに行かなくなっているはずなので、論理的におかしいようにも思うのですが…

回答2件

  • 糖尿病患者では浸透圧利尿により多尿となります。そのため、特に神経因性膀胱によらずとも頻尿になっていた可能性が考えられます。

  • >> 1
    先立って頻尿になっていた理由がよくわかりました!
    教えていただきありがとうございます。

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  • 問題参照 102B54

    次の文を読み、54~56の問いに答えよ。
    68歳の男性。尿失禁を主訴に来院した。
    現病歴:2年前から就寝後に2回トイレに行くようになった。1か月前から気が付かないうちに尿失禁をきたしている。残尿感と排尿困難とは認めない。
    既往歴:10年前から糖尿病で血糖降下薬を内服している。
    家族歴:特記すべきことはない。
    現 症:意識は清明。身長160cm、体重66kg。体温36.4℃。脈拍68/分、整。血圧144/88mmHg。下腹部に弾性軟で手拳大の腫瘤を触知する。下肢に浮腫を認めない。直腸診で小鶏卵大の前立腺を触知するが、硬結や圧痛は認めない。
    検査所見:尿所見:蛋白(-)、糖2+、潜血(-)、沈渣に赤血球と白血球とを認めない。血液所見:赤血球450万、Hb 14.6g/dL、Ht 44%、白血球5,600。血液生化学所見:血糖146mg/dL、HbA1c 6.8%(基準4.3~5.8)、尿素窒素20.0mg/dL、クレアチニン1.2mg/dL。免疫学所見:CRP 0.1mg/dL、PSA 1.6ng/mL(基準4.0以下)。
    診断に有用なのはどれか。2つ選べ
    • a 尿培養
    • b 尿細胞診
    • c 尿流測定
    • d 前立腺生検
    • e 腹部超音波検査
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