解決済 111E60 07.循環器 21.救急 05.感染症

敗血症性ショックとquick SOFA

敗血症性ショックの定義は解説にもある通り、平均動脈圧<65mmHg、qSOFAスコアでは収縮期血圧、SOFAスコアでは平均動脈圧を見ています。
収縮期血圧を見るか、平均動脈圧を見るかの違いはどこにあるのでしょうか?

回答2件

  • こんにちは、学生の意見です。

    qSOFAのqとはquick、すなわちすぐに見れるものであります。救急のクリクラでqSOFAを計算させられましたが、意識レベル、呼吸数、収縮期血圧はすぐに調べることが可能です。採血も検査もいらず、とにかく早く分かるのがいいことだと教わりました。

    平均動脈血圧(MAP)は収縮期血圧と拡張期血圧の2つから計算しなければいけなく、少々時間がかかり、また急いでる時などには計算ミスをする恐れもあります。

    本来は全て平均動脈圧を調べる必要があるのでしょうが、一分一秒を争う現場でとっつきやすいという理由で収縮期血圧を使っているのだと思います。

    参考までに、SOFAスコアでは、呼吸の項目も、呼吸数ではなくP/F値を使っています。

    〜まとめ〜
    正確性を求めるはSOFA
    素早さを求めるはqSOFA

    という認識でいいと思います!

    何か指摘がありましたら、コメントよろしくお願いします!

  • なるほど、ほぼ正確なら早いほう、という感じですね。
    その程度の計算なら機械がやってくれれば…とも思いますが、緊急だからこそそんな付加機能が無い血圧計でも出来るようになっているんですね。
    ありがとうございます。

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  • 問題参照 111E60

    次の文を読み、60〜62の問いに答えよ。

    20歳の男性。発熱と右下肢の発赤、疼痛および腫脹とを主訴に来院した。

    現病歴:4日前、屋外でバスケットボールの練習中に転倒し右下腿を打撲した。次第に打撲した部位の発赤、疼痛および腫脹が出現して急速に拡がり、発熱も出現したため救急外来を受診した。

    既往歴:3歳時に肺炎で入院。薬物アレルギーはない。

    生活歴:大学生。バスケットボールのサークルに所属している。喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。

    家族歴:父親が高血圧症で内服治療中。母親は健康。

    現 症:意識レベルはJCS I-2-R。身長175cm、体重63kg。体温40.6℃。脈拍120/分、整。血圧82/40mmHg。呼吸数22/分。SpO2 96%(room air)。全身に発汗を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。右鼠径部に径2cmで可動性良好なリンパ節を3個触知し、圧痛を認める。右下腿は打撲部位を中心に膝から足首に及ぶ著明な発赤、腫脹および圧痛を認め、皮膚表面には大小の血性水疱を認める。右膝関節および足関節は腫脹と疼痛のため十分な診察ができない。足背動脈は両側とも触知可能である。

    検査所見:血液所見:赤血球468万、Hb 13.9g/dL、Ht 42%、白血球15,300(桿状核好中球30%、分葉核好中球55%、好酸球1%、好塩基球0%、単球7%、リンパ球7%)、血小板9万、PT-INR 1.6(基準0.9〜1.1)、Dダイマー3.4μg/mL(基準1.0以下)。血液生化学所見:総蛋白6.0g/dL、総ビリルビン0.9mg/dL、AST 114U/L、ALT 30U/L、LD 602U/L(基準176〜353)、CK 12,200U/L(基準30〜140)、尿素窒素30mg/dL、クレアチニン1.9mg/dL、血糖98mg/dL、Na 134mEq/L、K 5.0mEq/L、Cl 97mEq/L。CRP 22mg/dL。動脈血ガス分析(room air):pH 7.30、PaCO2 32Torr、PaO2 70Torr、HCO3- 14mEq/L。骨盤部・下肢CTで右膝関節周囲から足部にかけての皮下組織と筋肉の強い浮腫像と、下腿の筋肉表面に沿った広範な液体成分の貯留像とを認める。

    急速大量輸液を開始した。

    輸液に対する反応から敗血症性ショックと判断するための指標はどれか。2つ選ベ。

    • a 尿量
    • b 心拍数
    • c 呼吸数
    • d 平均血圧
    • e 血清乳酸値
  • 関連トピック

    なし