解決済 114A66 18.精神科

肝硬変の白血球

本症例で白血球が上昇しているのはなぜでしょうか?
肝硬変に伴い汎血球減少しそうですが、どこかに炎症があると言うことでしょうか?
それとも肝硬変自体で白血球上昇が見られるのでしょうか。

回答1件

  • 質問拝見いたしました。
    確かに背景には肝硬変が進んでいるため汎血球減少していると考えますが,
    今回のエピソード(発熱, 黄疸, AST優位の肝酵素上昇, γ-GTP上昇, PT-INR上昇)では, アルコール性肝炎を考え, それに伴う白血球(好中球)増加があるかと思います。
    血小板が低いので肝生検できないですが, やればきっとマロリー小体や好中球浸潤がみられることでしょう。

    腹水も溜まっているようなので, 鑑別で特発性細菌性腹膜炎(SBP)なんかも考えましたが,
    腹痛は記載されてませんし, 腹水穿刺もやりたい所ですが…ここは出題者のアルコールアピールを読み取り, 素直にアルコール性肝炎と読むべきでしょうか。
    アルコール離脱を問う問題なので上記の議論は迷宮入りです。
    実際の臨床でこの血小板数でどうするかは, すみませんがわかりません。

    ちなみに, Japan Alcoholic Hepatitis Score(JAS)によると重症アルコール性肝炎です。
    cf. http://www.kanen.ncgm.go.jp/cont/010/sankou.html

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  • 問題参照 114A66

    48歳の女性。全身倦怠感を主訴に来院した。20年前からほぼ毎日、日本酒5合を飲酒している。6か月前に急性胃腸炎で入院した際にけいれんが生じたという。1週前から食欲不振、倦怠感と腹部膨満感が出現したため救急外来を受診し、入院した。意識レベルはJCS I-3。身長158cm、体重59kg。体温37.4℃。脈拍108/分、整。血圧122/78mmHg。呼吸数20/分。SpO2 96%(room air)。眼瞼結膜は貧血様で、眼球結膜に黄染を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部はやや膨隆し波動を認める。全身に発汗を認める。血液所見:赤血球247万、Hb 9.6g/dL、Ht 28%、白血球15,000、血小板5万、PT-INR 2.1(基準0.9〜1.1)。血液生化学所見:総蛋白6.2g/dL、アルブミン2.6g/dL、総ビリルビン6.1mg/dL、直接ビリルビン3.4mg/dL、AST 136U/L、ALT 45U/L、LD 362U/L(基準120〜245)、ALP 384U/L(基準115〜359)、γ-GT 223U/L(基準8〜50)、アミラーゼ68U/L(基準37〜160)、クレアチニン1.6mg/dL。HBs抗原陰性、HCV抗体陰性。

    対応として適切なのはどれか。2つ選べ

    • a 血小板輸血
    • b ビタミンB群投与
    • c ガンマグロブリン投与
    • d 内視鏡的胆道ドレナージ
    • e ベンゾジアゼピン系薬投与
  • 関連トピック

    なし