解決済 110A29 06.呼吸器

発熱中のステロイドについて

この問題の選択肢で抗菌薬とステロイドで迷いました。
経過から気管支喘息だと考えたのですが、2日前からの発熱でいまも38.2℃と高体温で感染もありうるかと思いました。
この問題で感染の疑わない根拠を教えていただきたいです。

回答3件

  • 若年女性で咽頭痛および鼻汁、咳嗽があることから細菌感染ではなく急性上気道炎(ウイルス感染)による発熱と思われます。

  • 現段階で病原体はわからず(上記のようにウイルス感染が疑わしいですが)、また病歴から喘息発作が明らかなことから、次の対処としては抗菌薬よりもステロイド全身投与が優先されるということだと思います。

    感染自体は否定できないと思います。

  • 本問の診断は 気管支喘息 + 感染症 でしょう。

    気管支喘息に対してのステロイド投与が本問の正答となります。

    感染症に対する治療は、起因菌の種類がある程度 少なくとも細菌かウイルスか真菌か寄生虫か 判明していなければ実施することはできません。

    この情報だけでは、起因菌の種類すら分かりませんので……

    勝手に細菌性と決めつけて抗菌薬を投与するのは、風邪に抗菌薬を処方するのと同じほど悪手です。

    抗菌薬にもアレルギーなど様々な副作用がありますから、根拠なく安易に処方することは控えねばならないのです。

コメントを投稿する

ログインするとコメントを投稿することができます。

  • 問題参照 110A29

    41歳の女性。喘鳴と呼吸困難とを主訴に来院した。1年前から感冒に罹患すると咳が長引くことが多く、一度、市販の解熱薬を服用した際に呼吸困難で、自宅近くの診療所を受診したことがあった。2日前から咽頭痛、鼻汁および発熱が出現し、その後、咳嗽、呼吸困難および喘鳴も出現した。本日の午前1時ころから呼吸困難が著明となったため、午前2時に救急外来を受診した。25歳からアレルギー性鼻炎を指摘されている。喫煙歴と飲酒歴はない。喘鳴と呼吸困難とを認めるが会話はかろうじて可能である。体温38.2℃。SpO2 88%(room air)。両側の胸部で呼気時のwheezesを聴取する。胸部エックス線写真で異常を認めない。酸素投与を開始した。
    次に行うべき治療はどれか。
    • a 人工呼吸
    • b 非ステロイド性抗炎症薬〈NSAIDs〉投与
    • c 利尿薬投与
    • d 抗菌薬投与
    • e 副腎皮質ステロイド全身投与
  • 関連トピック