風疹抗体が、テキストの説明だと16倍以下だとワクチン接種を勧めると書いてあるのに、こちらの基準値が8倍未満となっているのは何故でしょうか?
8倍未満ならば、抗体が少ないのでワクチンを接種しなければいけないと思うのですが、基準が8倍以上と書くのが正常になる値の基準値としてはただしいのではないでしょうか?
こんにちは、気になったので調べてみました。
厚生労働省健康局結核感染課ホームページが出している資料によれば
風疹抗体価についてHI法で8倍・16倍の方は「過去の感染や予防接種により風疹の免疫はある」が
「予防には不完全な」状態であるため確実な予防のために接種を推奨、
8倍未満の人は確実に「免疫を保有していない」状態であるため風疹含有ワクチンの接種を推奨するとのことです。
従って8倍から16倍の方は風疹予防の観点からはグレーゾーンであるため、非妊娠女性および男性へは16倍未満の時点で
ワクチン接種を推奨する、ということだと思います。
本問では「過去に風疹への免疫を保有する機会を得られなかった」ことを示したいため、8倍にしたのではないかと思います。
問題を作ったのが臨床の先生で、臨床検査のカットオフ値が問題の様になっているからそう出題しただけだと思います。私も妊婦さんの風疹HIが16倍以下であれば、家族のワクチン接種やご本人の出産後の接種をお勧めしています。
お勧め理由はいさみんさんのおっしゃる通りです。
風疹ワクチンを接種しなければならないケースについて、分かりやすく読ませていただきました。ありがとうございます。
質問者さんでない者からさらに質問になってしまい申し訳ないのですが、風疹抗体が8倍未満の免疫がない(悪い状態)が基準値なのは、多くの人が風疹抗体を持っておらず、抗体低値なのが一般的な状態だからということなのでしょうか。基準値と聞くと、風疹にかからない、良い状態であるように考えてしまい、なぜ「32倍以上」ではないのかと違和感を感じてしまいます。
同じものが2度投稿されてしまいました。申し訳ありません。
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28歳の初妊婦(1妊0産)。妊娠12週に自宅近くの診療所で実施した血液検査で異常を指摘され、妊娠16週に紹介され受診した。検査結果を表に示す。
検査項目 | 計測値 | 基準値 |
風疹抗体〈HI〉 | 8倍未満 | 8倍未満 |
HTLV-1抗体〈PA〉 | 陽 性 | 陰 性 |
トキソプラズマ抗体〈PHA〉 | 320倍 | 160倍未満 |
RPR | 32倍 | 1倍未満 |
TPHA | 640倍 | 80倍未満 |
C型肝炎ウイルス抗体〈EIA〉 | 陽 性 | 陰 性 |
妊婦への説明として適切なのはどれか。