解決済 108G61 09.肝胆膵

肝膿瘍のCT(108G61)

108G61の造影CTで、double target signとCRP高値から肝膿瘍の診断は付くのですが、選択肢aとdはなぜ誤答になるのでしょうか。
a: 肝の背側の広範な低吸収域は大量腹水の可能性はないでしょうか?(水にしては黒過ぎでしょうか)
d: 腹水がなければバツになると思いますが、現症に「腹部は平坦、軟」との記載があるから切れる、という考え方は短絡的でしょうか。

回答3件

  • 肝臓の背側の低吸収域は胸腔です。

  • a 水は0HUで灰色っぽくなります
    d 腹部は平坦、軟と書いてありますし、肝硬変などでないためAlb も3.9とほぼ膠質浸透圧は保たれています
    この問いでは肝右葉の広範囲な炎症のために全身に発熱も見られているので、右側腹部に叩打痛があるとするのが一番適切ではないでしょうか

  • 確かに、Albが保たれていれば腹水は考えにくいですね。理解しました。ありがとうございます。

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  • 問題参照 108G61

    次の文を読み、61~63の問いに答えよ。
    68歳の女性。発熱と食欲不振とを主訴に来院した。
    現病歴:3週前から微熱と右季肋部の違和感を自覚していた。2日前から食欲もなくなってきた。15年前に乳癌で右乳房切除術を受けており、再発が心配で精密検査を希望して受診した。
    既往歴:53歳時に乳癌で右乳房切除術。60歳時に胆石症で開腹胆嚢摘出術。
    生活歴:喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。
    家族歴:姉が乳癌。
    現 症:意識は清明。身長150cm、体重49kg。体温37.6℃。脈拍88/分、整。血圧130/84mmHg。呼吸数16/分。頸部リンパ節を触知しない。右前胸部と右上腹部とに手術痕を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。
    検査所見:血液所見:赤血球423万、Hb 11.9g/dL、Ht 40%、白血球9,600、血小板21万。血液生化学所見:総蛋白7.5g/dL、アルブミン3.9g/dL、総ビリルビン0.9mg/dL、AST 31U/L、ALT 36U/L、LD 230U/L(基準176~353)、ALP 372U/L(基準115~359)、γ-GTP 28U/L(基準8~50)、アミラーゼ95U/L(基準37~160)、CK 42U/L(基準30~140)、尿素窒素12mg/dL、クレアチニン0.6mg/dL、血糖98mg/dL、総コレステロール246mg/dL、トリグリセリド190mg/dL、Na 131mEq/L、K 4.4mEq/L、Cl 97mEq/L、CEA 2.2ng/mL(基準5以下)、CA15-3 15U/mL(基準30以下)。CRP 10mg/dL。腹部超音波検査で肝に占拠性病変を認めたため胸腹部CTを施行した。腹部単純CT(A)と腹部造影CT(B)とを別に示す。
    この患者の右胸腹部の診察所見として最も考えられるのはどれか。
    • a 波動
    • b 叩打痛
    • c 振盪音
    • d 腹部膨満
    • e 血管雑音
  • 関連トピック

    なし