前から気になっていたのですが、なぜ喘息の発作時にステロイドを用いる場合は、吸入ではなく点滴や内服なのですか?もし知っている方いたら教えていただきたいです。
喘息の長期管理でキードラッグとなるのが吸入ステロイド薬(ICS)ですが、これは炎症による気道のリモデリングを抑制する目的です。一方で発作時のステロイドの全身投与は、1型アレルギー↑↑↑になっている状態にブレーキを掛けたいイメージです。
使う薬剤は同じですが投与経路によって使う目的が全然違うので区別しておきましょう。
ちなみにステロイドの全身投与について機序を調べてみましたが、
「アラキドン酸代謝抑制・サイトカイン産生抑制・炎症細胞の遊走や活性化の抑制・気道平滑筋β受容体の反応性増強,など多彩な作用機序が想定されているが未確定な部分も多い。」だそうです。
https://www.gifuyaku.or.jp/zensoku.PDF
ありがとうございました!
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26歳の女性。呼吸困難を主訴に来院した。1週間前に咽頭痛、鼻汁および微熱が出現した。その後解熱したが本日の午前2時ごろから呼吸困難が著明となったため午前4時に救急外来を受診した。小児期に気管支喘息と診断されたが中学生時に寛解している。呼吸困難はみられるが会話はかろうじて可能である。SpO2 89%(room air)。両側の胸部全体にwheezesを聴取する。酸素投与を開始し、末梢静脈路を確保した。
直ちに行うべき治療はどれか。2つ選べ。