日頃お世話になっております。
上位運動ニューロン障害において筋萎縮は見られないが(長期的に)廃用性萎縮はありうると理解しているのですが、問題を解く際にいつも萎縮が廃用性萎縮であるかどうかで迷ってしまいます。
一方で、サッと調べたところ、実臨床はともかく国試ではパッと見で神経内科の問題だろうとわかるものについては萎縮が廃用性萎縮を含めて考えさせるような問題はないように思えました。
つまり、国試上では、神経内科の問題で萎縮とあった場合は廃用性萎縮については考えなくてよいという認識で大丈夫でしょうか?
ナコラさん
>つまり、国試上では、神経内科の問題で萎縮とあった場合は廃用性萎縮については考えなくてよいという認識で大丈夫でしょうか?
断言はできませんが、結局神経内科らしく局在診断していくアプローチが正しいと思います。ALSは筋萎縮の出やすい部位のパターンが知られています。
https://dr-note.blogspot.com/2017/08/als.html
現実的には、筋萎縮がどこの部位にみられるかなども参考にするのでしょうが(テコ4のA38は手の筋肉についてとても詳細に書いてありました。受けられてたら見てみてください)、情報の限られた国試では「筋萎縮があるのに腱反射亢進している→ALSかも?」と考えるのは方向性として正しいと思います(決め打ちは怖いですが)。
113A47でも終末期のALS患者さんがテーマになっていましたが、そもそもALSとサルコペニアは重なる部分もあるので、もっと病期が進んだらALSでも廃用性萎縮をみることもあるかもしれません。歯切れが悪い解答で恐れ入りますが……
https://www.igaku-shoin.co.jp/paper/archive/y2011/PA02920_02
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