解決済 116F22 24.公衆衛生

交互作用の定義に関して

究極MAP講義における交互作用の説明において、喫煙を例に「遺伝要因があっても喫煙しなければ疾患にならない。また遺伝要因がなければ喫煙しても疾患にならない。」との口頭の説明がありました(UMap23公衆衛生 00:07:40~)。

この内容はそのまま、
c.遺伝要因を調整すると喫煙習慣と疾患との関連が消失する。
d.喫煙習慣で調整すると遺伝要因と疾患との関連が消失する。
に該当すると考えたのですが、この解釈の誤った部分を教えていただけませんでしょうか。よろしくお願いします。

回答2件

  • 2つ回答します。

    ①「疾患にならない」は言いすぎだったかもしれませんね。「なりにくい」(つまり"消失"まではせず、可能性は残っている)がより厳格かと思います。

    ②cとdでは「調整」という言葉が用いられているため、交絡因子についての議論をしているのだと思います。

    お酒を飲む人はタバコも吸うことが多いので肺癌になりやすい。

    この場合は「タバコ」が交絡因子でしたね。
    「お酒→肺癌」はバイアスによってみえているだけです。
    そのため、「タバコ」で調整すれば、お酒と肺癌の関連は消失します。
    (まぁこの場合でも、本当にゼロなのかよ、というツッコミどころはありますが)

    同様に考え、cは遺伝要因を交絡因子、dは喫煙習慣を交絡因子として捉えた説明になっています。

  • 先生自らご回答いただきありがとうございます。

    おかげさまで諸点納得できました。
    交互作用に関しては、疾患への関連を互いに強めあう関係だという様に理解し直そうと思います。また交絡因子に関しては理解したつもりでいましたが、今回それに引っ掛けた選択肢だったことに気付けませんでした。なんとか国試本番では冷静に対処できそうです。ありがとうございました。

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  • 問題参照 116F22

    ある疾患のリスクについて遺伝要因と喫煙習慣の交互作用が認められるとき、観察される現象として正しいのはどれか。

    • a 遺伝要因の有無により喫煙習慣に差異がある。
    • b 遺伝要因の有無により喫煙習慣と疾患との関連が異なる。
    • c 遺伝要因を調整すると喫煙習慣と疾患との関連が消失する。
    • d 喫煙習慣で調整すると遺伝要因と疾患との関連が消失する。
    • e 遺伝要因によらず禁煙による疾患予防効果が同じ程度みられる。
  • 関連トピック

    なし