ZTT(Zinc turbidity test)は、膠質反応とも呼ばれています。肝硬変などにより肝機能が低下すると、アルブミン濃度が低下し、γ-グロブリンが上昇します。そこで、γ-グロブリンの中でもIgGを固まらせる作用のある試薬(硫酸亜鉛バルビタール緩衝液)を添加し、その混濁の程度を測定することで、IgGの量を測定します。肝臓の機能低下の度合いが高いほど、血液中のIgGが増加し、混濁の程度も強くなります。但し、ZTTが上昇していても、必ずしも肝疾患とは限りません。他の検査と組み合わせて、総合的に判断する必要があります。ZTTとTTTは肝硬変、その他の肝障害や膠原病などの疾患を捉える検査法として長年使用されてきましたが、精度の高い他の検査で代用できることが多く、臨床医学においては平成30年度の診療報酬改定によって保険点数の算定対象から外れる事になりました。
daiP、いつもありがとう!
国試でも昔は記載がありましたが、今はもう出ないです。
ゆえにmedu4.com上でも今年度からZTTとTTTについては削除しています。
今回の問題では解説中にZTTについての記載が残ってしまっていたようです。こちらについても消しておきました。
ご報告、感謝します。
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