解決済 111E46 06.呼吸器 21.救急

SpO2は充分だが呼吸困難な場合

本症例のようにSpO2は96%と充分だが、一方で呼吸困難が認められる場合は気管挿管した後にどのような措置を取るのでしょうか。酸素は足りていると思うので、これ以上酸素を投与する意味はないと思いました。

回答2件

  • 選択肢は「気道の確保」という書き方なので、気管挿管だけでなく頭部後屈や下顎挙上などのもっと前段階の処置も含めた広い意味かと思います。
    もしそれで不十分ならマスク⇨挿管と進んでいくのではないでしょうか?
    イメージとしては112E42のような流れになるかと思います。

    ではSpO2が保たれている場合に気管挿管するかについてですが
    112F63では、そのような状況で挿管しています。
    今現在はSpO2が正常でも今後の呼吸状態の悪化が明らかに予想できるのなら挿れてしまっても良いと僕は考えています。
    本問も問題文中に「咽頭、喉頭の浮腫」、「stridorの聴取」など上気道がピンチであるアピールが強いので、やはり今後の呼吸状態の悪化を示唆しているのではないでしょうか?

    考え方の一助になれば幸いです。

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  • 問題参照 111E46

    45歳の男性。呼吸困難のため救急車で搬入された。自殺目的で台所にある洗浄剤(水酸化ナトリウム)を大量に内服したが、すぐに嘔吐した。その後、自宅近くの診療所を受診したが呼吸困難と喘鳴が出現したため搬送された。意識は清明。身長156cm、体重53kg。体温37.8℃。心拍数84/分、整。血圧124/70mmHg。呼吸数30/分。SpO2 96%(鼻カニューラ3L/分酸素投与下)。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。口腔内は発赤し口唇は腫脹している。咽頭から喉頭は浮腫状である。前胸部でstridorを聴取する。心音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。腸雑音はやや亢進している。

    まず行うべきなのはどれか。

    • a 胃洗浄
    • b 牛乳の飲用
    • c 気道の確保
    • d 中心静脈路の確保
    • e 副腎皮質ステロイド吸入
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