膵頭部と膵体尾部の境目は、上腸間膜静脈のラインであったと思います。本問の画像では大動脈から前方(画面上方)に伸びる上腸間膜動脈が写っていますので、そのすぐ右(画面上の左)あたりに上腸間膜静脈を想定すれば良いのではないでしょうか。膵体部と膵尾部は、ちょうど、膵体尾部を二等分するラインで分かれたと思いますが、先に述べた頭部と体部の、解剖学的境界や、機能上の差異(膵頭部で外分泌機能が、膵体尾部で内分泌機能が優位など)は問われても、体部と尾部の区別は解剖学的にも機能的にもあまり気にしなくても良いのではないかと思います。
また、膵臓の腫大の有無には定義があり、膵頭部での前後方向の幅が、椎体の左右の長さの1倍以上で膵腫大、膵体尾部では、膵体尾部の前後方向の幅が、椎体の左右の長さの3分の2以上で膵腫大だったと思います。椎体の左右の長さはCT上でも分かりやすいので、便利な法則ですね。
正確な測定方法は存じておりませんが、本問のCTを肉眼で見る限り、体尾部の方が上の法則に当てはまる可能性が高いのではないかと思います。
参考になれば幸いです。間違えていましたらどなたか追記訂正をお願い申し上げます。
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