感染源不明の乳児の発熱で急性中耳炎を一考すべきという考え方はわかるのですが、緊急性を考えると髄膜炎を確認するために脳脊髄液検査を優先すべきではないかと考えます。
また「鼻汁、咳嗽、発疹および下痢は認めない」の記載だけでは髄膜炎を否定することはできないのではと思います。
検査が簡便だからということで1stで耳鏡検査を行うのでしょうか?
ご意見ありましたらお願いします。
「まず」行う検査を訊いているのですから低侵襲なものが正答となります。
低侵襲な検査が済んでからでないと高侵襲な検査をすることは通常考えられません。
古い問題であり、多くの受験生(特に浪人生で必修を苦手とする方々)を苦しめてきた過去問です。
机の上の学問的な観点からは「え、これだけの情報でいきなり耳鏡かよ?」という感じかもしれません。
が、臨床医的観点からは普通の感性かと思います。
実際、この問題を解いて「検査が簡便だからということで1stで耳鏡検査」と丸暗記してきた先輩も多く、それを返り討ちにしてきた模試の問題も多く、まぁ不毛なループです。本質を捉えましょう。
発熱の鑑別で髄膜炎はmust rule outな疾患ですが、脳ヘルニアの恐れがあるため「まず行うべきこと」に髄液検査は不適切だと思います。
治療の観点からも血液培養2set採取, 頭部単純CT撮影などが優先されるかと。
ログインするとコメントを投稿することができます。