解決済 110D45 02.内分泌代謝

食道癌とSIADH

お世話になっております。
本題についてですが、講義の中で肺小細胞癌に加え食道癌もSIADHの原因となると仰っていますが、後者に関しては腫瘍細胞が自律的にAVPを産生するのではなく、5-FU等抗癌化学療法に伴う薬剤性のものではないかと思われます。
また、本問の正答は水制限ですが、傾眠状態で意識障害が出現しており、早急なNa補正が必要な状況であり、橋中心髄鞘崩壊のリスクを考慮して高調食塩水投与(ただしNa濃度の上昇を0.5mEq/L/hr以内に抑える)、即ち食塩負荷を行うべきだと私は考えます。
お忙しいとは思いますが、先生の御見解をお願い致します。

回答2件

  • 訂正致します。
    5-FUは薬剤性SIADHの原因とはならないようです。
    シスプラチン、ビンクリスチン、カルバマゼピン、三環系抗うつ薬等が原因となります。

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  • 問題参照 110D45

    70歳の男性。傾眠状態と見当識障害のために、かかりつけの診療所から紹介されて来院した。4か月前から食道癌に対して抗癌化学療法を行っており、1か月前からはバソプレシン拮抗薬も併用していた。この数日は全身倦怠感と食欲不振があるため、かかりつけの診療所で点滴を受けていたが、傾眠状態と見当識障害が出てきたため紹介されて受診した。問いかけに応答はできるが反応は遅く内容は必ずしも適切でない。身体所見に異常を認めない。尿所見:比重1.012、蛋白(―)、糖(―)。血液生化学所見:アルブミン3.9g/dL、尿素窒素11mg/dL、クレアチニン0.7mg/dL、尿酸1.3mg/dL、血糖90mg/dL、Na 119mEq/L、K 4.0mEq/L、Cl 87mEq/L、Ca 9.6mg/dL。
    この患者にまず行うべき対応はどれか。
    • a 水制限
    • b 食塩負荷
    • c 生理食塩液の投与
    • d ループ利尿薬の投与
    • e 5%ブドウ糖液の投与
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