児が巨大児であることから子宮に通常よりも負荷がかかり、既往歴に複数回の子宮手術があり、脆弱になりやすい部分があることから、じわじわと子宮が裂け、内出血がすすみ産後20分でショック状態となったと考えました。子宮破裂自体は、分娩に伴う子宮圧の上昇で起こっているが、ショック状態として現れるのに時間差があったということではないでしょうか。
↓これは既往帝切後ということで状況が若干違うのですが、分娩後に子宮破裂が分かることもあるようです。
https://www.byouin.metro.tokyo.lg.jp/ohtsuka//document/vbac.pdf
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42歳の初産婦(1妊0産)。陣痛発来のため入院した。既往歴は35歳で腹腔鏡下子宮筋腫核出術、38歳で子宮鏡下子宮内膜ポリープ摘出術を受けた。入院後8時間で3,450gの男児を経腟分娩し、児娩出の5分後に胎盤はスムーズに娩出された。分娩時出血量は100mLであり、会陰裂傷に対して縫合術を行った。産後20分の時点で軽度の意識混濁が出現した。この時点で脈拍120/分、整。血圧72/40mmHg。呼吸数24/分であり、腹部の疼痛を訴えている。外出血(性器出血)は少量で、腟鏡診でも子宮口からのわずかな血液流出を認めるのみである。
最も考えられるのはどれか。