所見を列挙してみると扁平上皮癌の方が疑わしいですよね。(どちらかといえば扁平上皮or小細胞の鑑別)
画像だけのことを知りたいのならアトラスやGoogle画像検索等が一番わかりやすいのではないでしょうか。
喀痰細胞診の本に扁平上皮癌,腺癌,小細胞癌,大細胞癌の細胞診の見分け方が,いくつかの所見ごと(例えば核の大小不同)に表になって記載されています。
特に扁平上皮癌は核の大小不同が著しく,今回の問題でもその所見が見てとれると思います。
ただし,腺癌も扁平上皮癌ほどではありませんが,核の大小不同があったはずですので,鑑別するとなると他の所見(例えば腺癌はぶどうの房状の集塊を形成する)であったり,”病理医の腕の見せ所”になるのだと思います。
病歴から,男性,喫煙歴あり,高Ca血症などから扁平上皮癌の可能性が高くなりそうですね。
扁平上皮癌はオレンジG染色で染まるものばかりではないという作者の意図もあるのでしょうか。
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