118C71

この患者の今後について、アドバンス・ケア・プランニング〈ACP〉を行う方針となった。
誤っているのはどれか。
多職種で支援する。
患者より夫の意向を優先する。
話し合った内容を記録に残す。
患者が話しやすい環境を整える。
患者の意思を繰り返し確認する。

解答: b

118C71の解説

【ポイント】
ここで用いられている「アドバンス〈Advance〉」は「事前に;あらかじめ」の意。今後、この患者は認知症が進行し、やがて自分の意思決定もできなくなってしまうことが予想される。そうなる前に、あらかじめ本人はどのようなケアを望むのか、家族を交えて話し合いをし、プランニング(計画立案)するのがACPである。

【選択肢考察】
a もちろん多職種で支援したい。
b 誤り。原則として、患者本人の意向が優先となる。
c 本人の意思を正確な形で記録に残し、チームで共有することが重要である。
d 患者主体の意思決定ができるよう、環境を配慮したい。
e 本人の考えが変わることもある。一回の話し合いですべてが完結するという性質のものではなく、チームで時間をかけてプランニングしていく。

正答率:100%

テーマ:アドバンス・ケア・プランニング〈ACP〉について

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