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117F25
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末梢血好中球について正しいのはどれか。
2つ選べ
。
a
減少症の原因として薬剤性が最も多い。
b
副腎皮質ステロイドの投与で増加する。
c
成人の末梢血多核白血球の約60%を占める。
d
発熱性好中球減少症での基準は1,500/μL以下である。
e
急性細菌感染症では桿状核に比し分葉核の割合が増加する。
解答: a,b
117F25の解説
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【選択肢考察】
a 正しい。抗癌剤治療による好中球減少症などを思い出せば、正解であろうことが推測できる。むろん「最も多い」かどうか、は試験本番で自信を持って判断することは困難であろうから、最終的には消去法により残す形となる。
b 正しい。Cushing症候群で好中球が増加するのと同様の機序である。
c 「末梢血多核白血球」とは①桿状核好中球(基準値は白血球全体の0.9〜9.2%)、②分葉核好中球(基準値は白血球全体の44.1〜66.2%〉、③好酸球(基準値は白血球全体の1〜6%)、④好塩基球(基準値は白血球全体の≦1%)の4つの総称である(単球とリンパ球は「多核」でないので含めない)。一方、「末梢血好中球」とは①と②を合わせたものであるため、ここでは(①+②)÷(①+②+③+④)×100の変域が問われている。変数4つを含む数式の変域を求める問題であり、大学入試数学の問題かのようだが、ここでは簡便に切りの良い中央値(①=5、②=50、③=5、④=0)で計算してしまおう。(①+②)÷(①+②+③+④)×100=(5+50)÷(5+50+5+0)×100=5500/60>90%となる。ゆえに「約60%」は少なすぎると判断できる。
d 発熱性好中球減少症での基準は好中球数に限定して言えば、500/μL未満ないし、1,000/μL 未満で48時間以内に500/μL未満と予測できる状況である。
e 急性細菌感染症では分葉核に比し桿状核の割合が増加する(核の左方移動)。
正答率:28%
テーマ:末梢血好中球について
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