117E44

対応で正しいのはどれか。
蛋白制限食
強度の高い運動療法
1日1,200kcalの食事療法
スルホニル尿素薬による厳格な血糖コントロール
心身機能の評価をもとにした血糖コントロール目標の設定

解答: e

117E44の解説

【選択肢考察】
a 蛋白制限が必要となるのはCKDのG3以降である。
b 血糖コントロール不良時や網膜症の存在時には積極的な運動療法は推奨されない。
c 身長170cmであるため、標準体重は1.7×1.7×22=63.58→64kgである。労働種を軽労作を考え、推奨カロリーは1日あたり、64×25=1,600kcal程度となる。1,200kcalでは足りない。
d 長年放置された糖尿病に対し、いきなりスルホニル尿素薬にて厳格な血糖コントロールをすると、低血糖が生じる危険性が高い。よく分からずとも「厳格な」という文言から正解にはならないと多くの受験生が判断できたようだ。
e 正しい。個別事情を考慮した上で、マイルドに血糖コントロールを行うのが理想的だ。「厳格な」という明らかに攻めすぎな他選択肢の文言を見た後に、「心身機能の評価をもとにした」という優等生的な表現を見ると安心するのは筆者だけではあるまい。

正答率:98%

テーマ:【長文2/2】糖尿病患者への指導

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