117C70

この患者の心エコー検査で認められる所見はどれか。
下大静脈の虚脱
拡張期の右室の虚脱
収縮期の右房の拡大
上行大動脈基部の狭窄
下大静脈径の呼吸性変動の増加

解答: b

117C70の解説

【選択肢考察】
a 心タンポナーデにより右心系への流入制限が起こり、下大静脈は拡張する。
b 正しい。貯留した心嚢液により右心系が圧迫を受け、右室は虚脱する。
c 収縮期は右房が拡張するタイミングである。本来であればこのタイミングで静脈還流がupし、右房は拡大する。が、心タンポナーデにより静脈還流が減少しているため右房は虚脱する。むろん正解肢と同じ原理で、心嚢液により圧迫されると考えてもよい。
d 解離により、上行大動脈基部は拡張する。CT画像をみても明らかである。
e 右心系への流入制限により、下大静脈内の血液量が増加する。そのため、その径の呼吸性変動は減弱する。

正答率:18%

テーマ:【長文2/3】心タンポナーデの心エコー検査所見

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