117B20

失神をきたしうる疾患と失神の誘因との組合せで誤っているのはどれか。
起立性低血圧 --------- α遮断薬投与
頸動脈洞症候群 --------- 頸部の伸展
Brugada症候群 --------- 発熱
完全房室ブロック --------- 安静臥位
閉塞性肥大型心筋症 --------- 激しい運動

解答: d

117B20の解説

【選択肢考察】
a α遮断薬により末梢血管が拡張し、起立時に脳血流が十分に保てず、失神をきたす。
b 頸部を伸展すると、頸動脈洞にある圧受容体が刺激され、迷走神経反射を呈し、失神をきたす。
c 発熱がBrugada症候群における不整脈誘発riskとなることは115A69-dにて出題済み。Brugada症候群では心室頻拍〈VT〉や心室細動〈VF〉を呈し、失神をきたしうる。
d 誤り。完全房室ブロックでは十分な心拍出が保てず、脳血流が低下し、失神をきたしうる。しかしながら、安静臥位時には頭位が低いこともあり、失神はきたしにくい。
e 肥大型心筋症〈HCM〉で雑音が増強ないし減弱するファクターは教科書的に有名な事項である。これに準じて考えればよい。激しい運動にて心収縮力がupし、流出路狭窄が増悪する。これにより、失神をきたしうる。

正答率:91%

テーマ:失神をきたしうる疾患と失神の誘因の組合せ

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