117A4

急性好酸球性肺炎について誤っているのはどれか。
胸水貯留
IL-5上昇
末梢血好酸球数正常
片側性すりガラス陰影
気管支肺胞洗浄液中の好酸球数増加

解答: d

117A4の解説

【選択肢考察】
a 炎症により血管透過性が亢進し、胸水貯留をみる。
b IL-5は好酸球の分化・増殖を担っている。これが上昇することが急性好酸球性肺炎の病態の一因だ。
c 末梢血好酸球数正常のこともあるが、上昇することもある。こればかりはペーパーテストの言葉尻の問題であり、感性が合わないと選んでしまうかもしれない(約15%の者が選択してしまった)。が、正常のこともある以上、「誤っている」とは言い切れないため、本問では正解肢とならない。そもそも、他の選択肢にわざわざ「気管支肺胞洗浄液中の好酸球数増加」がある以上、どこかしらクサいな、と悟るべきである。
d 誤り。免疫学的機序をもつ病態であるため、両側性のすりガラス陰影をみる。
e 気管支肺胞洗浄液中の好酸球数は増加する。

正答率:60%

テーマ:急性好酸球性肺炎について

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