116F26

出血症状と疾患の組合せで誤っているのはどれか。

鼻出血 --------- 遺伝性出血性末梢血管拡張症〈Osler病〉
歯肉出血 --------- IgA血管炎〈Schönlein-Henoch紫斑病〉
点状出血 --------- 免疫性血小板減少性紫斑病
関節内出血 --------- 血友病A
口腔内出血 --------- 再生不良性貧血

解答: b

116F26の解説

【選択肢考察】
a Osler病はその日本語名の通り、遺伝性に末梢血管が障害され、出血をみる病態である。鼻粘膜には毛細血管が集積しているため、その破綻を認めやすく、鼻出血に至る。
b 誤り。IgA血管炎では下肢を中心とした紫斑がみられやすい。歯肉出血をみる病態として有名なのはvon Willebrand 病〈vWD〉や播種性血管内凝固〈DIC〉である。
c 免疫性血小板減少性紫斑病〈ITP〉では血小板減少により、点状出血がみられる。
d 血友病Aでは関節内や筋内の出血がみられやすい。
e 再生不良性貧血〈AA〉では汎血球減少により、血小板数が低下し、出血傾向をみる。口腔内出血も認める。

正答率:70%

テーマ:出血症状と疾患の組合せ

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