116F25

正常糸球体で最も濾過されにくいのはどれか。

IgG
イヌリン
グルコース
ナトリウム
クレアチニン

解答: a

116F25の解説

【選択肢考察】
a 誤り。IgGの分子量は約150kDaと大きく、正常糸球体では濾過されにくい。この性質を利用し、尿蛋白選択性の計算式(IgGクリアランス÷トランスフェリンクリアランス)が設定されている。
b イヌリン・チオ硫酸ナトリウム・クレアチニンの3つは糸球体で濾過され、かつ尿細管で再吸収されないため、糸球体濾過量〈GFR〉の測定に利用されている。
c 健常人でも食べ過ぎた際には尿糖がみられることがある。このことを知っていれば、グルコースは正常糸球体で濾過されることが導けるだろう。
d 尿中ナトリウム濃度が診断に有用な病態が存在することを思い出そう(腎前性と腎性腎不全の鑑別やADH不適合分泌症候群〈SIADH〉)。この事実から、ナトリウムは正常糸球体で濾過されやすいことが分かる。
e イヌリン・チオ硫酸ナトリウム・クレアチニンの3つは糸球体で濾過され、かつ尿細管で再吸収されないため、糸球体濾過量〈GFR〉の測定に利用されている。

正答率:81%

テーマ:正常糸球体を濾過しやすい物質

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