116E50

担当医は患者に病状を伝えるために以下のように行動した。

まず、①患者との面談の前に夫に電話で検査結果を伝えた。面談では、②今までの症状について患者の認識を確認した。次に、③患者が今回の検査結果をどこまで知りたいか確認した。その上で、なるべく平易な言葉や図を用いて腹部造影CTの結果を説明した。患者は驚き混乱している様子であったため、④患者の気持ちを察して少し間をとってから声をかけた。最後に、⑤患者の気持ちを傾聴し、共感の態度を示した

悪い知らせの伝え方について、下線部のうち誤っているのはどれか。

解答: a

116E50の解説

【プロセス】
悪い知らせを行う場合のプロトコルに「SPIKESモデル」がある。S(setting):面談の場を設定する、P(perception):患者の解釈モデルを確認する、I(invitation):患者の希望の確認、K(knowledge):患者への情報提供、E(empathy):患者の気持ちに共感する、S(summary&strategy):方針のまとめ・今後の戦略、の頭文字を取ったものである。

【選択肢考察】
a 誤り。認知症があるわけでもないため、まず検査結果を知るべきなのは本人である。S(setting)が好ましくない。
b P(perception)に該当する。
c I(invitation)に該当する。
d E(empathy)に該当する。
e E(empathy)に該当する。

正答率:99%

テーマ:【長文2/2】悪い知らせの伝え方について(SPIKESモデル)

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