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【プロセス】
①2か月前から肉眼的血尿
②尿潜血3＋、沈渣に赤血球100以上/HPF
③腹部超音波検査にて膀胱頂部の乳頭状腫瘍（ちなみに腫瘍に接して画像向かって左側に見えるのは腸管）
④膀胱鏡所見にて膀胱内の乳頭状腫瘍
☞③④より膀胱癌の診断。①②も矛盾しない。設問としては経尿道的手術治療で起こりうる合併症が3つ聞かれている。

【選択肢考察】
ａ　正しい。経尿道的手術では尿道からアプローチをするため、尿道狭窄の合併症がみられる。
ｂ　正しい。腫瘍の切除時に深く切り込んだ場合、膀胱穿孔をきたす恐れがある。
ｃ　射精時に精子が膀胱に逆流する現象。前立腺肥大症〈BPH〉に対する経尿道的前立腺切除術〈TUR-P〉の合併症として知られる。
ｄ　くしゃみや咳をした際に尿が漏れてしまう現象。前立腺肥大症〈BPH〉に対する経尿道的前立腺切除術〈TUR-P〉の合併症として知られる。
ｅ　正しい。外尿道口から膀胱へアプローチする経路には前立腺があるため、この部分で急性の炎症をきたすことがある。