116C6

「新生児の出生直後の胃内容物を採取してピペットで吸排して泡立てる。その後4分間静置して、顕微鏡で1mm2あたりの直径15μm未満の泡の数をカウントする」

上記の検査はどの疾患を診断するためのものか。

先天性肺炎
胎便吸引症候群
呼吸窮迫症候群
新生児一過性多呼吸
Wilson-Mikity症候群

解答: c

116C6の解説

【プロセス】
呼吸窮迫症候群に対して行われる検査として有名な、マイクロバブルテストである。肺サーファクタントの欠乏を示すことができる。

【選択肢考察】
a 出生前、母体内で感染し、肺炎に至る。血液検査や胸部エックス線検査が有効。
b 過期産にて子宮内で自身の排泄した胎便を飲み込んでしまう病態。羊水の混濁や、出生後の児の気管内吸引による胎便の証明により判断される。
c 正しい。早産児などで肺サーファクタントが欠乏することによってみられる疾患である。
d 帝王切開などで肺液の排泄が遅延し、一過性に多呼吸を呈する病態。胸部エックス線検査などで判定する。
e 慢性期の肺障害。それまでの経過や胸部エックス線検査にて判定する。

正答率:99%

テーマ:マイクロバブルテストについて

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