116B4

抗菌薬の適正使用について誤っているのはどれか。

培養検査提出後に開始する。
薬物動態に合わせて投与量を調整する。
開始時のCRP値で投与期間を決定する。
抗菌薬の臓器への移行性を考慮して選択する。
感受性検査の結果に応じて適切な抗菌薬に変更する。

解答: c

116B4の解説

【選択肢考察】
a 培養検査採取前に抗菌薬投与をしてしまうと、原因菌が死滅し、結果がマスクされてしまう恐れがある。そのため、提出後に開始する。培養検査採取後に抗菌薬は開始すべきである。
b 患者によって体格や代謝など、微細な点が異なる。そのため、薬物動態を考慮し、投与量を調節することが重要だ。
c 誤り。CRP値は感染症に関する1つの指標に過ぎない。これだけをもってして、抗菌薬の投与期間を決定することはできない。
d 標的臓器により、抗菌薬の移行性は異なる。この事実を斟酌の上、抗菌薬の種別や投与量、投与経路等を決定する。
e 感受性検査の結果、初期に想定していた抗菌薬がベストではない可能性も出てくる。その場合、結果が判明次第すみやかに抗菌薬を変更したい。

正答率:99%

テーマ:抗菌薬の適正使用について

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