115E20

末梢静脈路ではなく末梢挿入中心静脈カテーテル〈PICC〉を選択すべき輸液製剤の組成はどれか。

Na 154mEq/L
K 20mEq/L
Cl 35mEq/L
Lactate 20mEq/L
Glucose 20%

解答: e

115E20の解説

【ポイント】
高浸透圧な製剤を末梢静脈路から投与すると、血管炎をきたし、痛みなど各種症状が出てくる。この場合、中心静脈カテーテルを選択すべきだ。

【選択肢考察】
a 生理食塩水のNa濃度であり、末梢静脈路からの投与が可能。
b 2〜3号液のK濃度であり、末梢静脈路からの投与が可能。なお、Kは濃度40mEq/L以下、投与速度20mEq/h以下、最大投与量1日100mEq以下とするのがポイントである。
c 3号液のCl濃度であり、末梢静脈路からの投与が可能。
d 乳酸リンゲル液中のLactateが28mEq/Lである。これより低い濃度であり、末梢静脈路からの投与が可能。
e 正しい。末梢静脈路からの投与が可能なのは5%ブドウ糖液である。一般にグルコース濃度が10〜15%を超えるブドウ糖液は中心静脈経由で投与される。

正答率:95%

テーマ:末梢挿入中心静脈カテーテル〈PICC〉を選択すべき輸液製剤

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