67歳の男性。食欲不振、体重減少および全身倦怠感を主訴に来院した。35歳から日本酒5合/日を毎日飲酒していた。3か月前から食欲が徐々に低下し通常の摂食量の1/5以下となり、体重は3か月間で10kg減少した。1週前から全身倦怠感が出現したため受診した。身長172cm、体重60kg。体温36.7℃。脈拍100/分、整。血圧106/46mmHg。眼瞼結膜は軽度貧血様である。眼球結膜に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球272万、Hb 7.8g/dL、Ht 27%、白血球4,800、血小板16万。血液生化学所見:総蛋白6.6g/dL、アルブミン3.2g/dL、総ビリルビン1.2mg/dL、直接ビリルビン0.5mg/dL、AST 74U/L、ALT 118U/L、ALP 398U/L(基準115~359)、アミラーゼ268U/L(基準37~160)、尿素窒素10mg/dL、クレアチニン0.4mg/dL、血糖78mg/dL、総コレステロール189mg/dL、トリグリセリド98mg/dL、Na 132mEq/L、K 2.8mEq/L、Cl 92mEq/L、P 1.5mg/dL。水分摂取は可能だが、食事摂取は困難である。
静脈栄養として適切なのはどれか。
正答率:28%
テーマ:食事摂取が困難なアルコール依存症患者に適切な静脈栄養