115C61

意識障害の原因として最も疑うべきものはどれか。

Clostridioides difficile腸炎
カテーテル関連血流感染症
化膿性脊椎炎
急性腎盂腎炎
誤嚥性肺炎

解答: b

115C61の解説

【選択肢考察】
a 偽膜性腸炎である。長期にわたる抗菌薬投与後に水様性下痢を伴って現れる病態であり、本症例のエピソードからは否定的。
b 正しい。7日前に中心静脈カテーテル留置が開始されており、否定できない。「中心静脈カテーテル刺入部に異常を認めない」という記載があるからといって、本選択肢を除外してはならない。それでは出題者の思うツボだ。
c 椎体の圧痛と叩打痛がみられておらず、否定的。
d 肋骨脊柱角の叩打痛がみられておらず、否定的。
e 約3割の受験生が選択した。「中心静脈カテーテル刺入部に異常を認めない」という記載からカテーテル関連血流感染症を切ってしまうと消去法的に選ばざるを得なくなるため、気持ちは分かる。が、脳梗塞既往があるわけでもない65歳の男性で、呼吸音に異常を認めてすらいないのに誤嚥性肺炎を疑うことは一般にしない。

正答率:68%

テーマ:【長文2/3】意識障害の原因

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