115B23

市中肺炎に対する抗菌薬適正使用の原則について、適切なのはどれか。

体温により抗菌薬を選択する。
白血球数により抗菌薬を選択する。
喀痰培養の最終結果が出てから開始する。
喀痰のGram染色を確認してから開始する。
治療効果の判定はCRPの正常化を指標とする。

解答: d

115B23の解説

【選択肢考察】
a 発熱がみられない市中肺炎患者もいる。また、発熱の有無で原因菌を推定することは難しい。
b 白血球数の変化がみられない市中肺炎患者もいる。また、白血球の数値で原因菌を推定することは難しい。
c 喀痰培養の最終結果が出るには数日を要する。その間に手遅れになってしまう可能性もある。ゆえに最終結果を待たずして抗菌薬投与を開始してよい。
d 正しい。喀痰のGram染色結果でおおまかな起炎菌を推定することができる。この段階で抗菌薬投与を開始し、培養等の最終結果が出次第、必要であれば治療方針を変更する。
e CRPは感染症以外でも上昇することがある。また、正常化するまで時間を要する(すでに抗菌薬投与が不要な局面でもまだCRPが上昇していることは多々ある)。そのため、CRPを治療効果判定の指標とすることはない。

正答率:77%

テーマ:市中肺炎に対する抗菌薬適正使用の原則について

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