115B20

採取した血液を容器に分注する際、検体量の不足による測定値への影響が大きいのはどれか。

ALT
白血球数
ナトリウム
クレアチニン
活性化部分トロンボプラスチン時間〈APTT〉

解答: e

115B20の解説

【ポイント】
採血時に十分な血液を採取できればよいが、穿刺が不十分だったり、血管が細かったりした場合に思ったより得られる血液が少ないことがある。複数の試験管に分注せねばならない場合、どのような配分で行うか、は重要だ。その観点から臨床的な良問と言える。

【選択肢考察】
a 一般生化学検査。分注量が少なくても問題ない。
b 血算の項目。分注量が少なくても問題ない。
c 一般生化学検査。分注量が少なくても問題ない。
d 一般生化学検査。分注量が少なくても問題ない。
e 正しい。凝固検査の1つであり、試験管内にはあらかじめ抗凝固薬としてクエン酸ナトリウムが含まれている。そのため、分注量が少ないと、クエン酸ナトリウムの割合が高くなり、凝固時間が延長してしまう。これはアーチファクト現象と呼ばれる。

正答率:75%

テーマ:検体量の不足による測定値への影響が大きい検査項目

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