114F74

この患者において重症度判定に有用でないのはどれか。

ALT
白血球数
血小板数
総ビリルビン
クレアチニン

解答: a

114F74の解説

何となく感覚で正答に至ることはできる問題で、事実正答率は80%オーバー。しかし、「重症度判定」という用語を用いておきながら、単一の基準やスコアリングシステムで選択肢が統一されていないのが奇異だ。たとえば敗血症の判定に有用なSOFA scoreには白血球数が含まれない。また、壊死性筋膜炎の判定に有用なLRINEC scoreには血小板数と総ビリルビンが含まれない。結局のところ、全身性炎症反応症候群〈SIRS〉の項目などを持ち出して考えざるを得ず、筆者個人としては今ひとつ釈然としない出題であった。
a 誤り。肝の崩壊を示唆する所見であるが、SOFA scoreなどの感染症と全身状態とを評価するスコアリングシステムでは、肝障害の評価にビリルビンを用いるのが一般的。
b LRINEC scoreや全身性炎症反応症候群〈SIRS〉の項目に含まれる。
c SOFA scoreに含まれる
d SOFA scoreに含まれる
e LRINEC scoreやSOFA scoreの項目に含まれる。

正答率:82%

テーマ:【長文3/3】感染症の重症度判定に有用な指標

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