114F50

45歳の男性。嗄声を主訴に来院した。2年前から誘因なく嗄声が出現し、咽喉異物感と慢性的な咳が続いているという。喫煙歴と飲酒歴はない。白色光による喉頭内視鏡像(A、B)及び狭帯域光による喉頭内視鏡像(C)を別に示す。

最も考えられるのはどれか。

下咽頭癌
声帯結節
喉頭乳頭腫
慢性喉頭炎
ポリープ様声帯

解答: c

114F50の解説

中年男性の嗄声。画像では両側声帯の乳頭状腫瘤が確認できる。喉頭乳頭腫の診断。
a 画像上、病変は声帯上にある。声帯は下咽頭ではなく、喉頭に分類される。また、喫煙・飲酒がリスクとなるため、あえて「喫煙歴と飲酒歴はない」と書いてあることが合致しない。
b 声帯にできる両側性の隆起性病変という点は合致するが、乳頭状を呈することはない。
c 正しい。上記の通り。
d 喫煙者に多く、声帯の発赤を認める。
e 声帯にできる両側性の隆起性病変という点は合致するが、乳頭状を呈することはない。また、喫煙者に多い。

正答率:60%

テーマ:喉頭乳頭腫の診断

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