114D1

繰り返す片側性の一過性視力障害を主訴に来院した患者に対し、診断に有用な診察または検査はどれか。

眼圧測定
視野検査
対光反射
頸部の聴診
眼球運動検査

解答: d

114D1の解説

「繰り返す片側性の一過性視力障害」からは内頸動脈の狭窄による一過性脳虚血発作〈TIA〉が考えやすい。
a TIAでは眼圧に変化はない。
b TIAでは視力障害がみられるも、特定のパターンの視野異常はない。
c TIAでは脳神経が障害されうる。そのため、視神経や動眼神経が障害され、対光反射が異常を呈する可能性はある。が、逆に言えば対光反射が異常だったからといってTIAの診断に迫れるか、というとそうではない。ゆえに正解とはならない。
d 正しい。内頸動脈の狭窄により、血管雑音を聴取する可能性が高い。
e TIAでは脳神経が障害されうる。そのため、動眼神経や滑車神経、外転神経が障害され、眼球運動に異常がみられる可能性はある。が、逆に言えば眼球運動が異常だったからといってTIAの診断に迫れるか、というとそうではない。ゆえに正解とはならない。

正答率:94%

テーマ:繰り返す一過性視力障害患者の診断に有用な診察または検査

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